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ASP感染管理のQ&A | ASP Japan合同会社

輸液セット針の廃棄について

ゴミの分別について、輸液ルート使用後、輸液バッグ接続部、点滴筒、クレンメ、タコ管、三方活栓とそれらを除いたルートを分別して廃棄しています。本来、輸液セットは針がついたままの状態で分別せず感染性廃棄物とするのが望ましいのでしょうか?

 

輸液セットの針には輸液ボトルに刺すスパイク針と、血管穿刺に使用する金属針の2種類がありますので、両者の廃棄について回答いたします。

廃棄物処理法において、血液等の感染性物質が付着してない鋭利物は、感染性廃棄物として取り扱うことが定められています。従って、スパイク針は、鋭利な感染性廃棄物として廃棄する必要があります。また、血管内に留置する器材ですが、プラスチックカニューレは鋭利物ではない(固形状の)感染性廃棄物となりますが、翼状針などの金属針は鋭利な感染性廃棄物になります。

スパイク針や金属針の廃棄方法は、(1)輸液ルートから針部分を切り離して廃棄、(2)輸液バッグと輸液ルートを分けて廃棄(輸液ルートは切断しない)、(3)輸液バッグに輸液ルートを接続したまま廃棄、の3通りに大きく分けられると思います。これらのうち、鋭利物に触れる機会が少ない方法ほど安全だと言えます。

(2)や(3)の方法を選択する場合、廃棄物の投入口や容量が比較的大きな感染性廃棄物容器が必要となります。このような容器を利用また交換する職員には、内容量が上限に至らないうちに密閉することや、内容物を押しこまないよう指導する必要があります。また、翼状針などの金属針については、廃棄時や廃棄後の針刺しのリスクを低減するために、安全装置付の製品を使用することが勧められます。

参考文献
  1. 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部. 廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル 平成24年5月  http://www.env.go.jp/recycle/misc/guideline.html (2013年7月3日検索)

この質問に回答いただいたのは・・・

坂本史衣先生

学校法人 聖路加国際大学 聖路加国際病院 QIセンター

1991年聖路加看護大学卒業、聖路加国際病院公衆衛生看護部を経て、1997年米国コロンビア大学公衆衛生大学院卒業。聖路加国際病院看護部勤務の後、日本看護協会看護研修学校 感染管理認定看護師教育課程専任教員。2002年より現職。米国感染管理疫学資格認定機構 (CBIC)による感染制御認定資格(CIC)取得。日本環境感染学会理事、日本医療機能評価機構患者安全推進協議会感染管理部会副部会長。

学校法人 聖路加国際大学 聖路加国際病院 QIセンター 坂本史衣先生