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ASP感染管理のQ&A | ASP Japan合同会社

感染管理に関するご質問

現在当院においてN95マスクの再使用について検討中です。他施設の状況を確認し検討していますが、ご意見を頂きたく存じます。
当院は一般病棟ですので、TB疑い入院(確定時は転院)があります。3日間、抗酸菌検査を行い、ガフキーが検出されなければN95マスク解除としています。最短3日間ですが、本来使い捨てのN95マスクをビニール袋に入れ、氏名記入し、かごに入れ保管(沢山のビニール袋となっています)、再使用の状況です。
ここで、ビニール袋で良いのか?乾燥を図るため紙袋が良いのか?専用簡易ロッカーでぶら下げるのが良いのか?と資料を検索していました。
その中で、矢野先生が2008年9月発行(株)メディコンの「CDCwatch」でN95マスクについて使用期限について述べられていました。使い捨てにしなくて良いのだ、確認できました。ただ、保管の方法については記載がなく、ご意見を頂きたく思います。「使い回しをするN95マスクの管理方法について」ご意見を宜しくお願い致します。

 

結核患者に用いたN95マスクはシールチェックが合格する限り、再利用は可能です。
この場合の保管法についてはCDCガイドラインの記載はありません。しかし、「マスクのフィルターを損傷させない」「湿気を持ったまま保存しない」「ゴムひもを伸ばしてしまうような保存はしない」ということはマスクの保存法として最小限度守るべきことです。

まず、マスクのフィルターを損傷しないために、マスク自体に名前を書くことは不適切です。N95マスクは耐油性ではないので、油性マーカーではフィルターが損傷します。そのため、マスクのゴムひもに名前を書くか、マスクには名前を書かずに袋に名前を書いて保管するのがよろしいかと思います。

マスクが湿気を持っていると、何らかの病原体が増殖したり、臭いがついたりするので、乾燥するように保管しなければなりません。そのため、プラスティックではなく、紙袋に保存するのがよろしいかと思います。

専用簡易ロッカーなどで、マスクのゴムひもをひっかけて保存すると、ゴムが伸びて、顔とマスクの装着が甘くなりますので、そのような保存は避けてください。

この質問に回答いただいたのは・・・

矢野邦夫先生

浜松医療センター 副院長 兼 感染症科長

1981年名古屋大学医学部卒業、名古屋掖済会病院、名古屋第二赤十字病院、名古屋大学病院を経て米国フレッドハッチンソン癌研究所留学。帰国後、浜松医療センター。同院在籍中、ワシントン州立大学感染症科にてエイズ臨床短期留学、米国エイズトレーニングセンター臨床研修終了。2008年より同院副院長。医学博士、ICD、感染症専門医、血液専門医、内科認定医、藤田保健衛生大学客員教授、浜松医科大学臨床教授。

聖路加国際病院 医療安全管理室 インフェクション・コントロール・プラクティショナー 坂本史衣先生